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仏事相談あれこれ・その1

日頃よく聞かれます「仏事相談」の項目について、それなりにお話ししてみたいと思います。

1、枕経

 亡くなられまして一番最初におつとめするのが「枕経」です。故人に対していち早く功徳を捧げるのと同時に、魔が差し込まないようにバリアをはります。その象徴が遺体のそばに準備されます、短刀、切れ物です。それと遺体を覆います金襴の布地は袈裟を表しています。

枕飾りは、樒の一枝と一本ローソク一本線香。故人の使用していたお茶碗にご飯をてんこ盛りにしてお箸を立て、横にお水を置きます。このお水に樒の葉を一枚添えて、末期の水として使用する場合もあります。所によっては、枕団子と味噌と塩が用意されます。

樒の一枝と一本ローソク一本線香は何を意味するかと言えば、樒の枝(仏様の教え)を頼る杖として、一つの目標(一本ローソクの明かり)に向かって、一筋の道(一本線香の煙)を迷うことなく浄土へ歩んでほしいとの願いがこもっています。

仏壇の扉は絶対に閉めません。新しい仏ができると、よく仏壇の扉を閉めるのですが、仏壇には本尊様がお祀りしてあるのですから、閉めてしまっては効力がありません。開けておきます。

2、お通夜

一般的に葬儀の前日の夜に行われます。字の通り夜を通して遺体を護り、最後のお別れをいたします。今時は時間を案内して、その時間に来ていただいてということになっていますが、家族身内にとっては昔も今も変わりません。葬儀が旅立ちなら、通夜はその旅支度と考えられます。

私は通夜にお参りをしますと、お勤めの後にお話をさせていただきます。要点は三つ      ・真言宗のご詠歌にあるように、生まれ出てきた仏の世界に私たちは再び戻って行くんだ。 ・通夜を含む追善供養の主役は僧侶ではなく、その思いを持って下さっているすべての方々である。                                       ・ここにいる皆様もいずれは、拝んでもらう立場になるということ。

故人を偲び、身内の方々に労いをかけてあげると同時に、自分のこととして捉え、今生きている自分自身を見つめる機会にしていただきたいと思います。

3、お葬式

真言宗のお葬式は、剃髪・授戒・戒名授与・灌頂を行います。内容については専門的すぎますので平たく言えば、一般的に言う引導を渡すということになります。旅立つ故人の最後の旅支度をし、背中を一つポーンとついてあげる、という方がわかりよいかと思います。元の仏の世界へ迷うことなく戻ってもらうのに、仏様とお大師様にその道案内と道中の無事をお願いいたします。もう一つ大事なことは、あなたは人の世での命は終わったのだ、ということを伝えると言うこともあります。


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