TOP>布教活動>観智写仏の会・仏様のお話し>お手本と仏様の説明>不動明王

不動明王

不動明王

お経の中に、不動明王のことがこんなふうに説かれています。「この仏はもうすでに十分悟りをひらいているのだけれど、元々もし悟りを開いても、決して高い立場からものを言うのではなく、以前と同じように、大衆の中で親しく過ごしていきたいとの願いがあり、このような姿をとっておられる。そして実際に仏の仕事を、相手の立場に応じて続けておられるのです。」この尊は他の仏と違い、姿・顔に迫力が有ります。これは特に難化の衆生を救うことを前面に出しているからです。「外には忿怒の姿を示せども、内には深く慈悲に住す。」といわれますように、言うことを聞かない人々を、何とかしてやりたいという、優しさの極致が、この忿怒の形相になっているのです。

右手に持つ剣は、破邪顕正を示します。無明・愚痴を無くし、そこに隠れている、本来の働きを表に出す。そして左の羂索で、進むべき道へ引っ張って行って下さる。この綱は縛って停めておくだけではなく、導いていくこと、即ち利他行を示します。剣の作用で働き出す、本来の働きとはなんでしょうか。それは仏心から生まれてくる、力・エネルギーによるはたらきです。私達一人一人は皆、顔も生れも環境も心の持ちようも違っています.でも本来「仏」として等しい存在なのです。だれもが生まれながらにして、仏であること。それに気付きそれにならって力を使うとき、それを本来の働きというのでしょう。不動明王は怒っているだけではありません。貴方の仏心に、しっかりがんばれ、愚かな迷いに負けるなと励まして下さっているのです。