ご供養と一口に言っても、親類縁者・ご家族状況により様々です。
まずは一度お電話で受け付けておりますのでご相談ください。
下記の項目にご配慮ください。
○誰が喪主を務めるのか決めておく
○ご遺体の安置場所を決めておく
○遺言の有無を確認しておく
○危篤に際する連絡先を決めておく
○故人の宗教、宗派などを確認しておく
常福寺では、ご葬儀に関するいろいろなご相談を承ります。
ご遠慮なくご相談ください。(072-751-3940・午前 9 時~午後 6 時)
お寺では、葬儀社の手配も致します。また、お寺(本堂)でご葬儀を執り行うことができます。
真言宗の葬儀は導師(僧侶)が故人に仏弟子となるための戒を授け(受戒)、
さらに仏さまとの絆を深め(灌頂)、仏さまの世界へ到達していただくための儀式です。
1. 葬儀の準備
常福寺(072-751-3940・24 時間受付)へ至急ご連絡ください。
葬儀業者は、ご自身でお手配いただいても結構ですし、お寺からも連絡できます。
役所への届け、手続き、葬儀の段取りなどはお寺と葬儀業者にお任せいただけます。
2. 遺体安置
ご遺体を棺(ひつぎ)に納めるまで安置しておく場所は仏間や座敷です。
ご遺体の安置場所でお困りの場合は、お寺へご相談ください。
3. 枕教(まくらきょう)
亡くなったのち故人の魂の安心(あんじん)救済のため、枕辺で読経をします。
亡くなってから初七日忌までの本尊が不動明王とされ、不動明王を灌頂(迎え入れる)
し、故人の成仏を祈ります。通夜と一緒に執り行うこともできます。
4. 納棺(のうかん)
納棺は身内や親族で行われることが多く、納棺の際には故人に持たせてあげたい品物を用意し棺に納めます。
5. 通夜
通夜をする目的は、明日の葬儀に備え、本尊不動明王および宗祖弘法大師をお迎えし、故人のご遺体を護り霊魂を慰め、故人と一夜を過ごすということでありあます。
6. 葬儀
葬儀は、心安らかに仏さまの浄土へと送る厳粛な儀式です。心静かに読経に耳を傾け、故人の成仏を祈りましょう。また、葬儀中の私語も慎みましょう。
7. 出棺(お別れ)
葬儀が終わると棺の蓋が開けられ最後のお別れをします。祭壇に供えられていた花を一輪ずつ「別れ花」として親族や親交の深かった人たちで棺に入れてあげます。このとき、紙に感謝のことばなどを書いて入れてあげるのも良いでしょう。
8. 挨拶
挨拶は、会葬者へのお礼・生前のご厚情に対する感謝の言葉や故人の思い出、残された家族への厚情など心を込め簡潔に述べましょう。
9. 火葬(荼毘)
故人にとっては新しい生命の生まれ変わりの出発の場所といえるのでしっかりとお見送りをしましょう。
10. 収骨(お骨上げ)
収骨は、準備ができると係員が呼びにまいります。収骨は係員の支持に随って行います。
葬儀で導師より戒(かい)を授かり、仏弟子となったわけですが、まだまだ種々の迷いと煩悩にとらわれております。
そのために仏さまに一週間毎にお出会いし、魂が徐々に浄化され、同時に仏法の教えを受け、順次、仏さまの世界へ近づくよう導いていただきます。
合計七回、すなわち四十九日かかって仏さまの世界へ到着されます。その間を中陰(ちゅういん)といいます。
最初の一週間目を初七日(しょなぬか)といい、順次、二七日(ふたなぬか)、三七日(みなぬか)と続きます。
初七日から忌から百ヶ日忌まで
初七日忌(しょなぬかき)<不動明王>
まず、娑婆に対する未練を断ち切らねば仏の世界へ向かえません。そこで不動明王の剣によって未練を断ち切っていただきます。
二七日忌(ふたなぬかき)<釈迦如来>
仏の世界へ生まれ変わる(成仏)ためには仏の教えをしらねばなりません。
そのため、仏教の教祖であるお釈迦さまより諸行無常の理(ことわり)を中心に仏教の教えを受けます。
三七日忌(みなぬかき)<文殊菩薩>
二七日で受けた仏教を理解する知恵を文殊菩薩よりいただきます。
四七日忌(よなぬかき)<普賢菩薩>
知恵だけでは成仏できません。仏心(慈悲)が必要です。その仏心が本来、私達に備わっていることをお示しくださいます。
五七日忌(いつなぬかき)<地蔵菩薩>
閻魔王は地蔵菩薩の化身です。閻魔の裁きの時、救済してくださいます。
六七日忌(むなぬかき)<弥勒菩薩>
お釈迦様の救いに漏れた者をお救いくださいます。
七七日忌(しちしちにちき)
満中陰忌(まんちゅういん)<薬師如来>
満中陰で仏さまの世界へ到達いたします。この後の仏界での旅路のための身と心とのお薬を頂戴いたします。
百ヶ日忌(ひゃっかにちき)<観世音菩薩>
観世音菩薩の捧げ持っておられる蓮の台に乗せていただき、極楽浄土へ出発いたします。位牌の下部が蓮華になっているのはそのためです。ですからこの後、残された遺族は悲しみから解放されるので卒哭忌(そつこくき)ともいいます。
年忌(ねんき)
故人が年期ごとにそれぞれの仏さまに教えを受けられ、徳を高めていかれます。それに合わせて遺族が年忌法要を行って功徳を積み、その供養が先立って行った故人のためにもなるので追善(ついぜん)と申します。
年忌は個人のために行うものですが、それは同時に残された私達(殊に子ども達)に我々を超えた偉大な存在(仏、先祖等)を感じさせる場でもあり、また個人の為に法要を行うことにより命の尊さを教え、行儀作法を教える機会でもあります。このように家庭行事として行う法事には仏教に根差した深い知恵が含まれているのです。